どんな職業か
要介護認定を受けている高齢者や、障害支援区分の認定を受けている障害のある人の居宅を訪問して、身体介護や家事支援を行う。在宅の高齢者のための介護保険サービスの利用が増加する中で、在宅介護サービスの中心的担い手となって活動している。 公的制度としては、高齢者を対象とする場合は介護保険制度により、障害児・障害者を対象とする場合は障害者総合支援法により、障害福祉サービスが運営されている。 介護サービスでは、食事、寝返りの介助、入浴、排泄、衣服の着脱など、在宅での基本的な生活を継続できるように援助する。家事支援サービスは、調理、洗濯、掃除、買物などを援助したり代行する。利用者本人や家族への精神的ケアを行うことや、家族に介護の技術的な指導を行うことも大切な仕事である。 行政や医療・保健分野の職員とチームを組んで働くことも多く、他職種の業務や各種制度についての基本的知識、また、連絡・調整能力が求められる。 利用者の起床、就寝、排泄や体位変換といった生活時間に沿ったニーズに対応するため、定期的な巡回訪問介護、利用者の求めに応じて訪問する随時訪問介護、夜間の訪問介護など、サービスの多様化と充実が進んでいる。
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.2 | 255 / 498 | 上位51% |
| 対人援助サービス | 3.5 | 125 / 498 | 上位25% |
| 他者の反応の理解 | 3.2 | 292 / 498 | 上位59% |
| 読解力 | 3.1 | 365 / 498 | 上位73% |
| 説明力 | 3 | 406 / 498 | 上位82% |
| 指導 | 3.0 | 371 / 498 | 上位74% |
| 文章力 | 2.9 | 355 / 498 | 上位71% |
| 説得 | 2.9 | 316 / 498 | 上位63% |
| 他者との調整 | 2.8 | 346 / 498 | 上位69% |
| 複雑な問題解決 | 2.7 | 320 / 498 | 上位64% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 顧客サービス・対人サービス | 2.2 | 192 / 508 | 上位38% |
| 医学・歯学 | 1.9 | 67 / 508 | 上位13% |
| セラピーとカウンセリング | 1.8 | 58 / 508 | 上位11% |
| 心理学 | 1.7 | 105 / 508 | 上位21% |
| 教育訓練 | 1.5 | 144 / 508 | 上位28% |
| 社会学 | 1.3 | 181 / 508 | 上位36% |
| コミュニケーションとメディア | 1.3 | 266 / 508 | 上位52% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.0 | 380 / 508 | 上位75% |
| 事務処理 | 1.0 | 430 / 508 | 上位85% |
| 人事労務管理 | 0.9 | 324 / 508 | 上位64% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.3 | 228 / 426 | 上位54% |
| 筋力 | 3 | 55 / 426 | 上位13% |
| 発話表現 | 2.9 | 238 / 426 | 上位56% |
| 持久力(スタミナ) | 2.8 | 95 / 426 | 上位22% |
| 記述表現 | 2.8 | 253 / 426 | 上位59% |
| 発話理解 | 2.8 | 258 / 426 | 上位61% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 2.7 | 124 / 426 | 上位29% |
| 発話明瞭性 | 2.7 | 91 / 426 | 上位21% |
| 平衡感覚 | 2.7 | 69 / 426 | 上位16% |
| 記述理解 | 2.7 | 264 / 426 | 上位62% |
仕事内容
- 高齢者や障害のある人の自宅を訪問し、介護や生活の援助を行う。
- サービス計画に基づき、シーツの交換、洗濯、住居の掃除などの家事援助をする。
- ベッドからの寝起き、自動車や車椅子の乗り降り、トイレへの出入り、階段の昇降など移動の介助をする。
- 入浴や身体の清拭、歯磨き、着替えなど身辺を整える介助をする。
- 買い物や外出、通院の支援や介助、送迎をする。
- 家庭用品の調達、買物など、生活に必要な家事を代行する。
- 食材を準備し、調理する。
- 食事の介助をする。
- 医師や看護師の指示や処方箋に従い、服薬を介助する。
- チューブやカテーテルを用いて、経管栄養を実施する。
- 排泄の介助やおむつ交換をする。
- パウチ(装具)の処理をする。
- 喀痰(たん)の吸引を実施する。
- 体温やバイタルサインを測定する。
- 実施したサービス内容や利用者の状態、家族への連絡、他の担当者への引継ぎ事項を記録する。
- 支援者の身体に傷やアザがないか確認する。
なるには
訪問介護員になるには「介護職員初任者研修課程」を修了する必要がある。研修は自治体や社会福祉協議会、企業などで行われている。(ホームヘルパー2級は2013年4月に介護資格制度の見直しが行われたため、介護職員初任者研修課程に変更されている。なお、ホームヘルパー2級を有していれば、介護職員初任者研修課程を修了相当とみなされる。) 3年以上の実務経験を積み、「実務者研修」を受講して国家試験に合格すると、介護福祉士の資格を取得できる。 実務者研修の修了者や介護福祉士などは「サービス提供責任者」になることができる。 多くは、介護保険制度、障害者総合支援法の指定訪問介護事業所に雇用されており、雇用形態には常勤、非常勤がある。地域に密着したサービスを提供する仕事であり、短時間勤務も可能であることなどから、主婦などの就労の場ともなっている。 介護、家事など生活援助の技術・知識はもちろんのこと、相手の気持ちや状態を察する思いやり、相談を受け止め信頼関係を築けること、身体介護に対応できる体力も必要となる。 訪問介護員から入所施設、通所施設の介護職員への移動、又は、その逆の移動も少なくない。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 高卒 | 0.4 |
| わからない | 0.4 |
| 専門学校卒 | 0.2 |
| 短大卒 | 0.2 |
| 大卒 | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.1 |
関連する資格
- 介護職員初任者研修修了者
- 介護福祉士
給料
賃金構造基本統計調査では「訪問介護従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 284.1千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 490.3千円 |
| 平均年齢 | 48.8歳 |
| 平均勤続年数 | 7.7年 |
| 労働者数 | 8,482人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤222.6千円
- ≤239.4千円
- ≤267.5千円
- ≤285.8千円
- ≤383.2千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「サービス職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率3.1%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人249.7千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比25.8%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比25.6%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
サービス職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- サービス職業65.6%
- 販売9.6%
- 事務6.6%
- 専門的・技術的職業6.2%
- 生産工程4.2%
- 運搬・清掃・包装等2.9%
- その他4.2%
この分類に入った人のうち、34.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
訪問介護事業者は極めて多様である。主な勤務先は社会福祉協議会や老人ホームなどを経営する社会福祉法人、営利法人(株式会社、有限会社)、医療法人、NPOなどである。 日勤だけでなく、早朝・夜間、時には深夜の時間帯に勤務することもある。多くはパートタイムの非常勤職員である。利用者の起床、就寝、排泄や体位変換といった生活に合わせて支援するという関係上、24時間体制の事業者もある。非常勤職員の場合、勤務時間が連続するとは限らず、午前2時間、午後1時間というような変則的なケースもある。中核となる正規職員と多様な勤務時間のパート職員との間で時間を調整しながら働くという形態となっている。なお、在宅介護サービス提供事業においては、各事業所ごとに「サービス提供責任者」を置くことになっている。事業所内の常勤の訪問介護員がサービス提供責任者となり、訪問介護計画の作成、他の訪問介護員に対する技術指導等を行う。 今日、特別養護老人ホームなどの入所型のサービスだけでなく、在宅のまま受けられるサービスの充実が重要となっている。訪問介護員は在宅介護サービスの要となる役割を担っており、サービスの質量両面のニーズに対応するため、引き続き大幅な需要増が見込まれている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 施設介護員近さ 0.838
- 看護助手近さ 0.801
- ベビーシッター近さ 0.771
- 保育補助者近さ 0.764
- 学童保育指導員近さ 0.689
- 歯科助手近さ 0.661
- 介護タクシー運転手近さ 0.656
- 保育士近さ 0.648
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)